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【感想】モデルナワクチン集団接種に参加!調製方法をコミナティと比べてみた

コミナティの調製はそれなりに慣れた!

希釈操作に気をつければ、安定的にこなせるようになりました。

次はモデルナですね。

「希釈がいらないから吸うだけだし、簡単!」

と周囲から聞くけど、実際にところはどうなのか?

モデルナワクチンの調製業務に参加して感じたことを、共有したいと思います。

  1. 調製前の準備
  2. ワクチンの取り出し
  3. 薬液の充填

上記3つの工程に分けて見ていきますね。

調製前の準備

まずは調製前の準備!

モデルナの方が楽ですね。なぜならワクチンの希釈が不要だからです。ここは最大の違い!

以下の希釈工程をすっ飛ばすことができます!
コミナティ希釈の手順
  • ①希釈用シリンジの組み立て
  • ②生食20mLの開封口をアルコール綿で消毒
  • ③封を切り、生食1.8mLを抜き取る(エア抜きも必要)
  • ④ワクチンを転倒混和10回
  • ⑤バイアルキャップを外し、アルコール綿で消毒
  • ⑥生食1.8mLを陽圧操作で注入
  • ⑦空気を1.8mLシリンジに戻して抜く
  • ⑧転倒混和10回程度

準備だけでもかなり時間がかかります。時間にして、1バイアルあたり3分くらいでしょうか。50バイアルだと2時間半かかる計算です。熟練者ならもっと早くできると思いますが、大幅な時間短縮は難しいでしょう。

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また、希釈工程は細心の注意が求められます。ミスがワクチンのロスに繋がる可能性が高いからです。ニュースになるのを絶対避けたい!そう思いながら、神経をすり減らしながら、みんな作業を行なっているはずですよね。

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だから、調製時間の短縮はもちろん、希釈ミスを回避できます。ここが魅力ですね。

ふと、思ったんですが、モデルナワクチンなら、接種開始30分前に作業を始めても、間に合うかも知れません。コミナティは1時間前から始めてギリですが…。調製担当の負担が減るのはありがたいですね。

ワクチンの取り出し

続いて、ワクチンの取り出し。

ここもモデルナの方が優れています。冷蔵庫から取り出した後の使用期限が長いからです。

コミナティ
モデルナワクチン
  • 室温(1~30℃)…2時間以内に希釈
  • 希釈後は6時間以内に使用
  • 8~25℃…12時間以内に使用
  • 充填後は6時間以内に使用。

モデルナは充填を始めるまでの時間に余裕があります。ここは意外と嬉しい点。たとえば、3時間経過した後に充填を行っても問題なし。6時間以内に使用すればOKです。

一方で、コミナティの場合、冷蔵庫からこまめに取り出さなければなりません。早めに出すと、調製の進行スピードによっては、希釈が間に合わない可能性があるからです。3時間を経過してしまったらアウト!

モデルナは冷蔵庫から取り出してからの使用期限が長い!

あらかじめ必要分(予約数)をまとめて取り出せます。取り出しの手間を減らせるだけでなく、不測の事態(2時間経過→使用期限切れ)を防ぐことも可能です。まさか。12時間経過して残りに気づくことはないはずですよね。

モデルナは充填後6時間以内でもNGのパターンがある!

たとえば、朝の9時に取り出して16時に充填した場合、使用期限は21時です。22時(16時+6時間)ではありません。冷蔵庫から取り出して12時間以内という条件があるからです。

一方で、朝の9時に取り出して10時に充填した場合、使用期限は16時です。もちろん21時ではありません。一度針を穿刺したバイアルは微生物汚染の可能性があるからです。

解凍に要する時間の比較

コミナティ
モデルナワクチン
  • 2~8°C…3時間以内
  • 室温(1~30℃)…30分以内
  • 2~8°C…2時間30分かけて解凍
  • 15~25°C…1時間かけて解凍

 モデルナの方がバイアルが大きい(液量が多い)ため、溶けるまでに時間がかかるみたいですね。集団接種の場合は、あらかじめ冷蔵庫で解凍しているので、問題ありませんが…。

薬液の充填

続いて、薬液の充填!

ここが1番気になる点ですよね。私が気になった、モデルナとコミナティの違いは大きく8つあります。

  1. 針とシリンジ
  2. バイアルの大きさ
  3. 混和方法
  4. 薬液の色
  5. 空気の注入量
  6. ゴム栓の硬さ
  7. エア抜き
  8. 計量

順番に見ていきましょう。

針とシリンジ

モデルナの集団接種で用意されていたのは、普通の針とシリンジ!

残念ながら、ローデッドのタイプではなかったです。シリンジのサイズや針の太さ(長さも)はコミナティと一緒でした。

  • シリンジ…1mL
  • 針…25G

はじめに見た瞬間、不安がよぎりました。

「10本分、充填できるのか?」と

実際、大丈夫でした。少しだけ余裕があります。

最後の一本も針先を斜めに角度をつけなくても、無理なく吸えました。メモリの位置合わせが、やや多めの人は最後がキツくなるかも知れないですが、ピッタリ揃えていれば大丈夫だと思います。

バイアルの大きさ

「デカイ」というのが第一印象!

モデルナの方がコミナティよりも一回り以上、大きめです。

  • モデルナ…直径24mm、高さ50mm
  • コミナティ…直径16mm、高さ32mm(実測)

液量も多くそこそこ重みもあります。

どちらが扱いやすいのか?

おそらく大差はありません。コミナティに慣れていたら、最初扱いにくく感じるかも知れませんが、次第に慣れてくると思います。

混和方法

続いて、混和方法。事前に調製手順を予習しましたが、ここは大きな違いですね。

モデルナは机から離さないように円を描く方法です。

実際にやってみると、微妙…。

中身がきちんと混ざっているかよくわからないからです。10回くらい、グルグルとしましたが…。バイアルのシールが長く、中の様子がしっかりと見えません。

小さく円を描くと混ざりやすいかも知れません。何回かやってみた感想です。

最終的には、ワクチンを充填するときに、上下にすることを考えると、コミナティと同じ方法でもいいのかなと思いますが…。

薬液の色

薬液の色は微妙に違います。モデルナの方が白濁が強い印象です。

色の違いは調製に影響するのか?

個人的には問題ないと思います。

メモリが見にくいと感じることもなかったです。

空気の注入量

これはバイアル内の圧(等圧~陰圧)を調整するために必要なものですね。

空気を注入せずに充填を行うと、次第にバイアル内が陰圧になって、後半にかけて吸いにくくなります。一方で、空気の量が多いとどうなるか?陽圧になって、薬液が漏れてくる可能性があります。

空気の注入量はどのくらいがいいのか?

とりあえず、0.4mLでやってみることに。

コミナティは空気0.2mL(薬液0.3mL−0.1mL)でちょうど良かったので、モデルナも同様に空気0.4mL(薬液0.5mL−0.1mL)としました。

結果、問題なく充填できました。

バイアルからの液漏れやメモリが合わせにくいといったこともなかったです。

ゴム栓の硬さ

針が刺しにくい!

初めの1本目を充填するときに、明らかに違うと感じました。

モデルナはゴム栓が硬いです。

しかも、硬さは場所によっても異なる?気のせいかも知れませんが…。

比較的、中心部が刺しやすい印象です。

コミナティのように、希釈時の穿刺部位(中心)を避けて、円を描くように周囲に刺さなくても、中心部から少しずつずらしていく方法が良いと思います。意外と針穴が目立つので、場所を変えるのは容易です

針は垂直に刺すことを意識!

力を加えるあまり、斜めに針が刺さってしまうことが数回あったからです。シリンジを垂直に構えて、真っ直ぐに刺す心がけが必要だと思いました。

エア抜き

モデルナの方が空気が抜けやすい!

ここは想定外でした。

同じmRNAワクチンだけど、粘稠度が高く空気がまとまりやすい印象です。空気抜きに難渋することはほぼなかったですね。

ただし、3本目まではバイアルを逆さにしたときに、針先が空気層に届かないので、まとめるための空気の確保が難しいと感じる場面は数回ありましたが…。

計量

モデルナは吸う量が多い!

  • モデルナワクチン…0.5mL
  • コミナティ…0.3mL

コミナティの倍近くの距離、シリンジを引かなければなりません。

結構、道のり(プランジャーを引く距離)を長く感じました。

コミナティ経験者は注意!

途中何度も0.3mLの目盛に合わせそなるから。体が覚えているみたいです。

頭の中で、0.5、0.5と繰り返し念じながら作業を行わないと、無意識のうちに0.3mLで計量を終える危険があります。ここは絶対に気をつけましょう。

まとめ

今回は、モデルナワクチンの調製業務に参加して感じたことを、まとめました。

とくに、コミナティと比べての吸いやすさは気になるところですよね。

結論、モデルナの方が充填しやすい!

と感じました。最初は不慣れな分、扱いにくかったけど、数バイアルを充填したあたりから、エア抜きのしやすさを実感できました。

あと、短時間で調製作業が終わる!

のも嬉しいですね。モデルナなら希釈係が不要な分、少人数で行えるのも集団接種におけるメリットだと思いました♪

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