クービビック錠の特徴は?読み解く6つのポイント

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クービビック錠の特徴

今回のテーマはクービビック錠!

一般名はダリドレキサント塩酸塩、不眠症の治療薬です。

クービビック錠の特徴は何か?
従来のオレキシン受容体拮抗薬との違いは何か?

ポイントをまとめたので共有します。

クービビック錠は令和6年9月24日に承認、現時点で未発売です。

目次

クービビックとデエビゴ、ベルソムラの比較表

国内で承認されたオレキシン受容体拮抗薬は3種類あります。

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製品名クービビック錠デエビゴベルソムラ
販売日未発売2020年7月2016年12月
一般名ダリドレキサントレンボレキサントスボレキサント
規格25mg・50mg2.5mg・5mg・10mg10mg・15mg・20mg
適応症不眠症不眠症不眠症
禁忌①本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、②重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者、③イトラコナゾール、クラリスロマイシン、ボリコナゾール、ポサコナゾール、リトナビル含有製剤、コビシスタット含有製剤、セリチニブ、エンシトレルビル フマル酸を投与中の患者①本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、②重度の肝機能障害①本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、②イトラコナゾール、ポサコナゾール、ボリコナゾール、クラリスロマイシン、ボノプラザン・アモキシシリン・クラリスロマイシン、ラベプラゾール・アモキシシリン・クラリスロマイシン、リトナビル、ニルマトレルビル・リトナビル、エンシトレルビルを投与中の患者
投与量
(成人)
1回50mg
症状により減量
1回5mg
症状により増減

1回20mg
投与量
(高齢者)
設定なし設定なし1回15mg
用量調節2パターン
(25mg・50mg)
4パターン
(2.5mg・5mg・7.5mg・10mg)
3パターン
(10mg・15mg・20mg)
減量基準中等度肝機能障害あり
25mgへ減量
中程度のCYP3A阻害剤と併用
25mgへ減量
中等度肝機能障害あり
最大5mg
中程度・強力なCYP3A阻害剤と併用
2.5mgへ減量
CYP3A阻害剤と併用
10mgへの減量を考慮
食事の影響ありありあり
代謝CYP3ACYP3ACYP3A、P糖蛋白
代謝物の活性弱いありなし
排泄尿中27.9%
(未変化体0.3%未満)
尿中29.1%
(未変化体1%未満)
尿中23%
(未変化体1%未満)
一包化・粉砕条件付きで可能?可能不可
薬価25mg:57.3円
50mg:90.8円
2.5mg:52.1円
5mg:82.7円
10mg:123.6円
10mg:69.3円
15mg:90.8円
20mg:109.9円
クービビック、デエビゴ、ベルソムラの電子添文等より作成 

クービビック錠はベルソムラ、デエビゴに続き国内で3番目に承認されたオレキシン受容体拮抗薬です。ここからは基本情報をもとに、共通点と相違点を見ていきましょう!

クービビックとデエビゴ、ベルソムラの共通点

まずは共通点を押さえておきます。大きく3つです。

  1. 作用機序
  2. 適応
  3. 食事の影響

作用機序

共通点①

  • クービビックはオレキシン受容体拮抗薬に分類される
  • クービビックは覚醒を促すオレキシン(神経ペプチド)の作用を妨げ、睡眠を誘発する
  • クービビックはオレキシン受容体タイプ1(OX1R)とオレキシン受容体タイプ2(OX2R)の両方に作用する

デュアルオレキシン受容体拮抗薬(DORA)と呼ばれている

クービビック錠の作用機序

作用点は視床下部のオレキシン産生ニューロン。覚醒を促すオレキシンが受容体に結合するのを妨げ、過剰な覚醒状態から睡眠状態へ移行させます。

クービビック錠の作用機序図
クービビック錠 インタビューフォームより作成

クービビック錠はベルソムラ、デエビゴと同じく、覚醒に関わるオレキシンの働きを妨げて睡眠を促します。

適応

共通点②

クービビックは不眠症の治療に用いる。

クービビック錠の有効性:国内第3相臨床試験
  • 対象…不眠症患者489名(20~83歳、うち65歳以上の高齢者147名:30.1%)
  • 方法…ダリドレキサント1回25mg又は50mgを4週間投与
  • 比較…プラセボ
  • 主要評価項目…①主観的総睡眠時間(sTST)のベースラインから4週間後への変化、②主観的睡眠潜時(sLSO:就寝から入眠までの時間)のベースラインから4週間後への変化

結果は以下のとおり

ダリドレキサント50mg群はプラセボと比較して、総睡眠時間が有意に延長、睡眠潜時(=就寝から入眠までの時間)が有意に短縮しました。服用により40分ほどトータルの睡眠時間が増えて、入眠までの時間が約16分早くなるわけですね。

クービビック錠、インタビューフォーム

不眠症の診断基準

クービビックは以下の診断基準を満たす患者さんが対象です。

  • DSM-5に基づき不眠障害と診断
  • 入眠までの時間が30分以上
  • 睡眠中の覚醒時間が30分以上
  • 夜間の総睡眠時間が6.5時間以下
  • スクリーニング来院前3ヶ月以上にわたって週3回以上認められる
  • 不眠症重症度スコア15以上

クービビック錠、審議結果報告書

DSM-5の不眠障害の診断基準
  1. 睡眠の量または質の不満に関する顕著な訴えが、以下の症状のうち1つ(またはそれ以上)を伴っている
    (1) 入眠困難
    (子どもの場合、世話をする人がいないと入眠できないことで明らかになるかもしれない)
    (2) 頻回の覚醒または覚醒後に再入眠できないことによって特徴づけられる睡眠維持困難(子どもの場合、世話をする人がいないと再入眠できないことで明らかになるかもしれない)
    (3) 早朝覚醒があり再入眠できない
  2. その睡眠の障害は、臨床的に意味のある苦痛または社会的、職業的、教育的、学業上、行動上、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている
  3. その睡眠困難は、少なくとも1週間に3夜で起こる
  4. その睡眠困難は、少なくとも3カ月間持続する
  5. その睡眠困難は、睡眠の適切な機会があるにもかかわらず起こる
  6. その不眠は、他の睡眠一覚醒障害(例:ナルコレプシー、呼吸関連睡眠障害,概日リズム睡眠一覚醒障害,睡眠時随伴症)では十分に説明されず、またその経過中にのみ起こるものではない
  7. その不眠は、物質(例:乱用薬物、医薬品)の生理学的作用によるものではない
  8. 併存する精神疾患および医学的疾患では、顕著な不眠の訴えを十分に説明できない
  • 該当すれば特定せよ
    非睡眠障害性の併存する精神疾患を伴う、物質使用障害を含む他の医学的併存疾患を伴う他の睡眠障害を伴う
  • 該当すれば特定せよ
    一時性:症状は、少なくとも1カ月持続するが、3カ月は超えない
    持続性:症状は少なくとも3カ月以上持続する

クービビック錠はデエビゴ、ベルソムラと同じく不眠症の治療薬です。プラセボに比べて、総睡眠時間と睡眠潜時(=就寝から入眠までの時間)を改善する効果が期待できます。DSM-5という診断基準は記事作成にあたり知りました。薬物療法の要否を検討したり、処方提案を行うときに意識したいですね。

食事の影響

共通点③

  • クービビックは食事の影響を受ける
  • クービビックの食後投与は空腹時投与に比べてTmaxが延長する
  • クービビックは食事と同時又は食直後の服用を避ける

7.2 入眠効果の発現が遅れるおそれがあるため、本剤の食事と同時又は食直後の服用は避けること。食後投与では、空腹時投与に比べ、投与直後の本剤の血漿中濃度が低下することがある。

クービック錠 電子添文
食事の影響:クービビック・デエビゴ・ベルソムラ

クービック錠の食後投与は効果発現が遅れる可能性あり

空腹時投与に比べて、
食後投与はTmax が1.28時間延長、Cmaxが15.6%減少、t1/2とAUC に大きな変化なし

クービビック錠 インタビュフォーム

クービビック錠はデエビゴ、ベルソムラ同じく食事の影響を受けます。食後投与によりTmaxが約2倍に延長し、効果発現が遅れる点は押さえておきましょう。

ここからは、クービビックと従来薬デエビゴ、ベルソムラとの違いを見ていきます!

クービビックとデエビゴ、ベルソムラの相違点

クービビック錠の強みは何か?デエビゴとベルソムラにとの相違点に注目しながら考察しました。

相違点は大きく6つです。

  1. 薬物動態(半減期)
  2. 投与方法
  3. 肝障害患者への対応
  4. CYPの相互作用
  5. 一包化・粉砕の有無
  6. 錠剤の形状

半減期

クービビックデエビゴベルソムラ
Tmax0.75〜1.42h1.0〜1.5h1.5h
半減期6.16〜6.92h47.4〜50.6h10h
各製剤、電子添文の薬物動態より作成

相違点①

クービビックは半減期が短く、翌日への持ち越し効果が少ないのが開発コンセプト。各電子添文の薬物動態を比較すると、半減期は約6時間であり従来のオレキシン受容体拮抗薬よりも短めです。直接比較のデータはありません(承認時)が、デエビゴやベルソムラで翌朝まで眠気が残る方には選択肢の一つになるかもしれません。

本剤は国内においてDORAとして、より半減期が短く持ち越し効果を認めない用量で入眠と睡眠維持に最適な効果を得ることを目指して開発された。

クービビック錠 インタビューフォーム

1日1回投与時の1日目及び4日目の血漿中ダリドレキサント濃度推移

クービビック錠 電子添文より、投与2日目及び3日目は投与直前(トラフ)の血漿中濃度のみ測定

クービビックの持ち越し効果は、国内第3相臨床試験においてエプワース眠気尺度やWAIS-IV知能検査等により検証されており、プラセボ群と同程度であることが示されています(審議結果報告書)

ちなみに、デエビゴは半減期が約50時間と長めです。初めて知ったときは疑問を抱きました。翌朝どころか日中も眠気(薬効)が続きそうだと思ったからです。でも、単回投与後の血中濃度推移を見ると、2相性の変化を示しており、Cmaxの値が半分になる時間は概ね3〜4時間であることから、薬効自体はそこまで長くならないと考えられます。

デエビゴ錠、インタビューフォーム

クービビック錠は「半減期が短く持ち越し効果が少ない」のが開発コンセプト(=強み?)です。従来薬と比べて、実際どうなのか気になりますね。

投与方法

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クービビックデエビゴベルソムラ
規格2種類
25mg/50mg
3種類
2.5mg/5mg/10mg
3種類
10mg/15mg/20mg
通常量年齢を問わず
50mg
年齢を問わず
5mg
年齢を考慮
15mg(高齢者)
20mg(成人)
増量の可否最大10mg
減量の可否症状により
25mg
症状により
2.5mg
規定なし
投与量の調節2段階
25mg-50mg
4段階
2.5mg-5mg-7.5mg-10mg
1段階
15mg又は20mg

各製剤、電子添文より作成

相互作用、肝機能障害時における減量基準は後述します!

相違点②

  • クービビックは年齢を問わず通常量が1回50mg、症状により1回25mgに減量します。一方で、効果不十分時に増量できませんベルソムラと共通、デエビゴとの相違点)
  • デエビゴもクービビック同様に年齢を問わず、開始用量を選択します。違いは症状により減量に加え増量が可能な点、4段階(2.5mg-5mg-7.5mg-10mg)の投与量調節ができます(デエビゴの強み!)
  • ベルソムラは年齢によって開始用量が決まります。65歳以上の高齢者は1回15mgです。クービビック、デエビゴと異なり、電子添文上、症状による増量・減量はできません(10mgの規格は相互作用がある時に選択)

投与方法に注目すると、クービビックは「症状により減量ができる点」がベルソムラとの違い。一方で「症状により増量できない点」がデエビゴと異なります。効果不十分の時には、他剤への変更等を考慮するかたちですね。

肝障害患者への対応

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クービビックデエビゴベルソムラ
重度の肝機能障害禁忌禁忌通常量
中等度の肝機能障害25mgに減量増量不可(5mgまで)通常量
薬物動態健康成人に比べ、中等度の肝障害患者ではAUC0-∞が60%増加、半減期が2.09倍に延長健康成人に比べ、中等度の肝障害患者ではAUC0-∞が54%増加、半減期が1.57倍に延長健康成人に比べ、中等度の肝障害患者ではAUC0-∞が3%増加、半減期が1.3倍に延長
クービビック、デエビゴの電子添文、ベルソムラの審議結果報告書より作成

相違点③

  • クービビックは中等度肝障害患者(Child-Pugh分類B)では1回25mgに減量します。未変化体血中濃度上昇(AUC0-∞:1.6倍)、半減期の延長(2.09倍)により副作用のリスクが高まるからです。重度の肝機能障害患者では禁忌となります(薬物動態の検証なし)。
  • デエビゴはクービビック同様に中等度肝障害患者(Child-Pugh 分類B)では減量(最大5mgまで)します。血中濃度上昇(AUC0-∞:1.54倍)、半減期の延長(1.57倍)により副作用のリスクが懸念されるから。重度の肝機能障害患者では禁忌です(薬物動態の検証なし)。
  • ベルソムラは重度、中等度の肝機能障害患者にも通常量投与できますクービビック、デエビゴとの相違点)

肝機能障害患者への投与において、クービビックは「重度では禁忌、中等度では減量が必要」です(デエビゴとの同じ、ベルソムラと相違)。重度の肝機能障害の患者さんではベルソムラが代替薬ですね。

CYPの相互作用

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クービビックデエビゴベルソムラ
代謝酵素CYP3ACYP3ACYP3A
併用禁忌ありなしあり
併用注意中程度のCYP3A阻害剤
25mgに減量
CYP3Aを中程度又は強力に阻害する薬剤
2.5mgに減量
CYP3Aを中等度に阻害する薬剤
10mgに減量を考慮
CYP3A基質
強い又は中程度のCYP3A誘導剤
代替薬を考慮
CYP3Aを誘導する薬剤CYP3Aを強く誘導する薬剤
各製剤、電子添文より作成

相違点④

  • クービビックは強力なCYP3A阻害剤と併用禁忌です。加えて中程度のCYP3A阻害剤とは併用注意(1回25mg減量する)の設定があります(ベルソムラと同じ)。
  • デエビゴは併用禁忌がありません(クービビック、ベルソムラに対する優位性)。ただし、CYP3Aを中程度又は強力に阻害する薬剤とは併用注意で、1回2.5mg減量します。
  • ベルソムラはクービビック同様に強力なCYP3A阻害剤と併用禁忌。CYP3Aを中等度に阻害する薬剤は併用注意、1回10mgへの減量を考慮します。

相互作用において、クービビックは「強力なCYP3A阻害剤が併用禁忌、中程度のCYP3A阻害剤が併用注意(要減量)」です(ベルソムラとの共通)。この点、併用禁忌がないデエビゴの使いやすさには敵いませんね。

一包化・粉砕の有無

クービビックデエビゴベルソムラ
一包化の可否
粉砕の可否
取扱い上の注意アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存すること記載なし光及び湿気を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと
各製剤、電子添文より作成

相違点⑤

  • クービビックは一包化できるのか?インタビューフォームには、無包装でのデータが記載されておらず、現時点ではよくわかりません。電子添文の取扱い上の注意には「開封後は湿気を避けて」と記載があり、何らかの湿気対策の条件付きで一包化できるという理解でしょうか。
  • デエビゴは一包化・粉砕ともに可能です。
  • ベルソムラは一包化・粉砕ともに不可です。

光及び湿気を避けるため、PTP シートのまま保存し、服用直前に PTP シートから取り出すこと。 錠剤が粉砕された状態での薬物動態解析、有効性試験、安全性試験は実施されておらず、その有効性・安全性を評価する情報は存在しない。以上の理由により、本剤の粉砕投与は推奨されない

ベルソムラ錠 インタビューフォーム
クービビック、デエビゴ、ベルソムラ製剤の安定性
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クービビックデエビゴベルソムラ
安定性試験
(無包装)
40℃/75%RH
12ヶ月間変化なし
30℃/75%RH
1日後からコーティング層ひび割れ、保存期間の増加につれ溶出速度低下
光安定性試験
(無包装)
変化なし溶出速度の増加、崩壊時間の短縮、硬度の低下及び退色
各製剤のインタビューフォームより作成

クービビックは無包装でのデータが(現時点)で明確になっておりません。一包化・粉砕の可否が気になりますね。

錠剤の形状

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クービビック錠デエビゴベルソムラ
クービビック錠25mg製剤写真
25mg
高さ7mm厚さ4mm
デエビゴ錠2.5mg製剤写真
2.5mg
直径7.1mm厚さ3.3mm
ベルソムラ錠10mg製剤写真
10mg
直径6.4mm厚さ4.1mm
クービビック錠50mg製剤写真
50mg
高さ7mm厚さ4mm
デエビゴ錠5mg製剤写真
5mg
直径7.1mm厚さ3.3mm
ベルソムラ錠15mg製剤写真
15mg
長径10.3mm短径5.6mm厚さ4.0mm
デエビゴ錠10mg製剤写真
10mg
直径7.1mm厚さ3.3mm
ベルソムラ錠20mg製剤写真
20mg
直径7.9mm厚さ4.9mm
各製剤の電子添文、製剤写真より作成

相違点⑥

クービビックは三角形の錠剤です。デエビゴは丸、ベルソムラは丸と楕円であり、結局ここが1番大きな違いかも。メーカー担当者が言うには、転がりにくい形状とのこと。確かに患者さんの飲み方にもよりますが、トレーやお皿とか平らな場所に取り出して服用する人は転がって床に落ちたり(場合によっては紛失)する心配は減るかも知れないですね。大きさはデエビゴやベルソムラと大差はなく、飲みやすさは変わらないと思われます。

クービビックは三角形の見た目が特徴的です!転がり防止に加えて識別性も良好ですね。

まとめ

今回は、国内3番手のオレキシン受容体拮抗薬クービビック錠の特徴について、デエビゴ、ベルソムラと比較しながら解説しました。

クービビックは使い勝手はどうなのか?

3剤の中で、2番手だと感じました。

これっていう強みがない?(現時点での私見)

  • 用量調節(増量不可)
    デエビゴ>クービビック>ベルソムラ
  • 肝機能障害時の投与(重度:禁忌、中等度:減量)
    ベルソムラ>クービビック=デエビゴ
  • 相互作用(併用禁忌あり、併用注意:減量必要)
    デエビゴ>クービビック=ベルソムラ
  • 一包化・粉砕の有無(吸湿性あり)
    デエビゴ≧クービビック?>ベルソムラ

ちなみに、識別性はクービビック(三角形)が1番ですかね!

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